髪を切る

0800起床。シャワーだけ浴びて急いでエプロンまで降りる。猫足*1を引き出す。埃だらけのシートをぱんぱんと払う。稼働率が落ちているのに加えて冬特有の不機嫌さが起動を難しくしていて、セルモーター起動は期待できない。スターターボタンに指をかけると計器類がブリンクして再起動がかかる、ってことは致命的に電圧が落ちている状態。バッテリーがよろしくない状態で、レギュレーターにも負担がかかっているということ。この週末はたくさん乗ってやろうと決める。明日仕事ですけど。
緩くキックを10回ほど繰り返し、オイルポンプからオイルを送り出す。なじんだ頃を見計らって上死点を探し、少し踏み込んでから一気にペダルを一番下まで蹴り下げる。案外危なげなく始動。しばらく暖機してから走り出す。細く曲がりくねるW通りでアクセルを開き気味にすると、クォーターらしいけなげなトルクの盛り上がりで坂を駆け上っていく。よしよし。
贔屓にしている美容院に行く。正確に言うと贔屓にしているのは美容師さんで、それ以外はまったく気にくわない。50代後半になる変な眼鏡をかけた女性オーナーはオカルト宗教っぽい変な考えにはまっていて、それが3年くらいの周期で好みが変わるか増えるかするらしく、月をあがめる会みたいなのにかぶれていたかと思えば、今度はCG曼荼羅アーティストの虜になっている。店にはクリスタルのかけらが目立たないところに吊ってあって、どうもそれが結界をつくっているとのこと。いわば疑似科学の巣窟みたいなところ。僕の一番嫌いなタイプの場所であり人種である。今日もカットの後に最近の人心の乱れについて講釈を1セット。それから新しいシャンプーのセールストークを1セット。適当にいなす。
先輩から職場のトラブルについて詫びの電話が入る。本当に詫びてほしい人は先輩じゃないので、複雑。根本的解決法について考えながら帰宅。

*1:DJEBEL250XC。名マルチロール機。生産中止。