その店は四谷三丁目にある。のれんがかかるわけでなく、看板が出ているわけでもない。しっとりとした夜気をまといながら、犬夜来がしつらえてある塀の門をくぐる。ホテイアオイの浮かぶ手水鉢をよけ、格子戸を開くと、綺麗に磨きこまれたカウンターの向こう…
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