2008-12-21 「一夕観」 読 書 「月は晩(おそ)くして未だ上るに及ばず。仰いで蒼穹を観れば、無数の星宿紛糾して我が頭にあり。顧みて我が五尺を視、更に又内観して我が内なるものを察するに、彼と我との距離甚だ遠きに驚ろく。」この寂寥感! 北村透谷。浪漫を捕まえ、紙の上にインクとともにしたたらせようとした男。享年27歳。