ひみつ基地

ひみつ基地暮らし。

何ていい時代!

インターネットで得られる情報の深さや広さはすごい!それに便利。映像と音楽が比較的容易にネットから取れるようになってからは便利さが格段に上がりました。知識の意味が全く違ってきたと思う。個人が持っていて意味がある情報って、きっとすごくローカルでクローズな、つまり内輪乗り的情報くらいしかないんじゃないかな、と。パブリックな情報はオンラインで取れるし、情報の個人的な囲い込みが意味をなさなくなってきましたよね。後持つべきは検索と情報の取捨選択のスキルか。えーと、何を喋ろうとしていたんだっけ?そうそう、CD買ったの。
Dr. Buzzard’s Original Savannah Bandっていうバンドの1996年に出たベスト盤CD、ずっと欲しいなーと思っていたのだけど、アマゾンで何気なく検索したら輸入盤が激安で出てたので即買いした。レコード屋巡りとかしないでもほんの数クリックで再販情報の確認から購入、配達の手続きまでできてしまう。インターネットって素晴らしい。peppertonesにしろ、最近はオンラインで入ってくる情報の方が早くてエッジが立っているものが多い。オフラインで仕事以外の交流が減ったせいかもしれないけれど。
このバンド、30年くらい前に活動していました。南国趣味がぎゅっと詰まった天真爛漫な1stアルバムの発売が1976年。1978年の2ndアルバムはがらっと変わった趣向らしいのだけれど、今回買ったのはベスト盤という名の1stと2ndのハイブリッド。早く届かないかな。ちなみに1979年に3rdアルバム、1984年にはDr Buzzard's Savannah Bandとして4thアルバムを出しているのだけれど、後半2枚の音源はいくら探しても見つからなくて、簡単には入手できないみたい。

1977年のポール・アンカ・ショーに出た時の映像。メドレーです。
ビッグバンドの似合うキャバレー感が素敵。ハリウッド・ノスタルジック路線とか言うらしい*1
ヴォーカルの巨大な女性は、コリー・デイさんっていいます。アマゾンのレビューでは下手呼ばわりされているけれど、僕はそうは思わないけどな。バックのコーラスやらストリングスと相まって天から降ってくるような声。この至福感は"sunshower"っていう曲でも感じることができます。この曲を聴いていると、たとえば8月のある日、午後3時半のカピオラニ。どこかの家の裏庭でビーチチェアに寝転んでピナ・コラーダを飲んでいる、ってな様を想像してしまう。さっと通り雨が降って、すぐにピーカンに晴れ渡る。幸せでしょ?そんな感じ。歌詞には別にカピオラニとか出てきませんけど。至極まっとうな、情熱的な恋の歌です。

しかしこの映像は何とかならんのか。
上の映像で渋い雰囲気の人がキッド・クレオールことオーガスト・ダーネル。ひょうきんに映ってるのがコーチ・マンディ(ムンディ?)ことアンディ・ヘルナンデズ。この二人はこのバンドの後KID CREOLE & THE COCONUTSっていうオーガスト・ダーネルの趣味全開*2のバンドを作って一緒にやってます。こっちの方がイギリスとかで商業的には成功したみたい。そうそう、キッド・クレオール御大、なんと「僕らのミライへ逆回転」に出演なさっていたそう。観たかった…。

*1:細野晴臣「The Endless Talk」より。デューク・エリントン楽団の1930'sとかにもこういうリズム/雰囲気の曲があるらしい。

*2:エキゾチックな音作り、踊り子さん的コーラスガールズをつける、ボーカルは軽薄でうさんくさいダンディ、そしてひょうきん担当のオッサン。これ、米米CLUBが編成をパクってます。キッドも米米のカバーアルバム出したりしていて、仲良いみたい。