ひみつ基地

ひみつ基地暮らし。

インターネットでしらべもの

雨もよいで外に出るのが億劫になり、ご飯にユッケジャンの素をかけて簡単な昼食にしつつ、インターネットを彷徨っておったわけです。うまいなこれ。と、わさびとゴマを大量に追加しながらもぐもぐ。
インターネットで見つけた、地味なニュースながら感動したのがこれ。5月24日に、STS-125っていうミッションで、故障したハッブル宇宙望遠鏡のカメラをすげ替えて戻ってきたアトランティス号の、エドワード空軍基地へのランディング。蒼空にちっちゃい白い三角が見えたと思ったらそれがだんだん大きくなってきて、オービターが降りてくる。オービターは着陸の時はロケットエンジンは使わない。いわば耐熱素材で出来たパンダカラーのグライダーなんである。

自分が好きなときに好きなだけこういう映像が見られちゃうっていうのは贅沢だなーと。
映像の始まりの部分がアメリカン・グラフィティのエンディングロールに似ていると思ったのは僕だけだろうか。抜けるような青空を背景に、主人公たちのその後が素っ気なくテロップで示される。曰く「1964年12月、酔っぱらい運転の車にはねられて死亡」「1965年12月、アン・ロク付近で作戦行動中に行方不明」「カリフォルニアで保険外交員を営む」「カナダ在住の物書き」。その悲喜こもごもとは対照的にのどかに飛んでいくDC-6。ものがなしい青。
その印象もあってか、難しいミッションをこなして帰ってきたオービターがけなげに見えた。

STSっていうのはSpace Transportation Systemの略。スペースシャトルの125回目のミッションということになるのかと思いきや、126回目らしい。1986年、チャレンジャー号が爆発した時のミッション名はSTS-51Lなんだけど、スペースシャトルミッションとしては25回目だとか。そもそもSTS-51自体は1993年に行われたミッションだし、STS-51+アルファベットのミッションはほかにも数回あります。このナンバリングは時系列ではないみたいですね。
STS-125に関しては、ほかにもこんな映像が。

固形ロケットブースターは、離陸してから約2分くらい燃焼が続いた後に切り離されて海に落ちていく。これがもう、綺麗だし面白い。2:29の辺り、切り離されたロケットから見るオービターの後ろ姿や、11:35くらいの、パラシュートがクラゲみたいに広がって、着水して索具のテンションが下がってゆっくり横になるまでの音とか、12:10から始まる離陸のシーケンスとか。
Sounds pressure water systemっていってるのは日本では煙道注水といって、減音が目的で水を噴霧する装置のようです。こういうの調べ始めると飽きない。
ハッブル宇宙望遠鏡への修理は今回が最後。スペースシャトルの運用自体も来年には終わってしまう。