ひみつ基地

ひみつ基地暮らし。

みんな大好き北海道

一週間前のこと。残業中、北山からメールが来る。だだっ広い草原に牧羊犬みたいな犬が胸を張ってたたずんでいる写真付きである。
「美瑛に来ています。ワンコのいるペンションで逸樹とバカンスです」
逸樹っていうのは北山の姉で、美人、らしい。
「犬よりも姉の写真を送ってくれ。僕は美人を見るのが好きだし、残業中に北海道の写真は気が散っちゃってイカン。それから時間があったら白金の青池に行って見てください。すっげ青いらしいぜ
と、返信すると、次の日の夜にまたメールが来た。どうやら本当に青池に行ったらしい。青い水面に立ち枯れた木が林立する写真がついている。
「第六感を持ってる逸樹さんは、アタシこの場所いや、だそうです」
こちらは相も変わらず残業中である。白金の青池はいつか撮影したい場所なので、うらやましい。北山はたて続けに風景写真や犬写真をどーでもいいコメント付きで送りつけてくる。くそー、いいなー北海道。
北海道に最後に行ったのは、2年前だ。シュンクシタカラ湖を撮影するのが目的で、まだミノルタの一眼*1を使ってた頃。恩田君から新たに手に入れたニコンD200はまだ北海道デビューしていない。次はニコン持って青池に行きたい。あと滝川のラ・ペコラで生ラム食べたい。喜茂別のポテトインパパも。ここはジャガイモにラクレットチーズを掛けたのが旨そうなんだよなー。
で、昨日やっぱり残業中に、資料に埋もれた携帯がう゛ーう゛ー鳴るんである。
「もしもし木下?美瑛から帰ってきたよー。楽しかったよー」
「君は何だ、妖怪残業邪魔ちゃんか何かか」
「えーなに、木下相変わらず残業なの?だってもう23時だよ」
「そうだよばりばり残業中。だから元気が出るように君の美人姉のラベンダー畑を背景にしたやらしい写真でも送ってくれたまえ」
「馬鹿」電話が切れる。

*1:友達の結婚式を撮影した後山手線の中で泥酔して寝込み、盗まれた。合掌。