ひみつ基地

ひみつ基地暮らし。

寒い時代だと思わんか。

日曜日のこと。
朝4時きっかりに目を醒ます。ウルフルズ「カッコつけて」を大音量で流しながら身支度し、悪魔もたじろぐような熱い、濃いコーヒーを寝ぼけた身体に流し込んで、大荷物を抱えて上板橋に向かう。志木で重先生と落ち合って車上人に。一路湯の丸に向かう。
「久々の関越道だけど、スキーの車、いないね」
「まあ雪が無いからね。それにまだ11月だから、今時分スキー場に向かうのは、相当マイノリティですよ。変態、ともいいますな」
「あそ」
上信越道に入ってもがら空きで、軽井沢ICで降りて下道を行く間もスキー行らしからぬ晩秋の風景が続く。そのうち登り一辺倒の峠道に差し掛かった。
「木下先生、まともなガードレールが無いね」
「ホントだ。ぐにゃぐにゃだ。よっぽど突っ込まれているのかな」
「いやね、今年新しいスタッドレスを履かせたんだが、これがグリップ悪くてね〜」
「あははは…」冗談じゃない。
高度計は既に1700mを越えている。
「ここだ。ここの筈」
「でもゲレンデはどこだろう?それっぽいの見えないけど」
「うーん…」しばし周りを探す。すると木立の奥に向かって曲がっていく車を発見、後をつけた我々の眼前に、こぢんまりしたフラットバーンが現れた。
「なかなかいいコンディションじゃないか、木下先生」
「うん、標高が高いせいかキンキンに冷えてるしな」
半年振りのスキーは最初ギクシャクしたものの、最後はスムーズに身体が動くようになった。
まあ、慣らし運転にしてはいい感じで1日遊んだので満足です。
しかし、車内BGMがマックスのベスト盤しか無いってどういうことだ重先生。おかげで頭痛がするじゃないか。