ひみつ基地

ひみつ基地暮らし。

おかいもの紀行

土曜日、夏服のスーツのローテーションが厳しいので、多少補充することにする。山梨にいる友達に電話をすると、丁度仕事の谷間で時間が空いているとのこと。そこで御殿場のアウトレットにスーツを買いに行く。身長の割には裄丈が長いという特異な体型のため、時期をはずしても売れ残っているサイズの大きいスーツがまさに僕の狙い目なのだ。
エプロンに降りていくと猫足の下にはオイルだまりが出来ている。エンジンをまわすと心なしかメカノイズが大きくなっている。まだタペットクリアランスの調整をしていないのである。ごめんね猫足。どこかで集中メンテを入れてあげよう。
三鷹料金所を越えて、高速巡航にはいる。僕のまわりで風がうねり、ヘルメットの風切り音が絶えず響く状態が続くと、ふっと自分がカプセルに包まれて、まわりの風圧や騒音とは無関係のような気分になることがある。よほどの擾乱がない限りそれはずっと続くクルージング・モードで、身体はいろんな入出力−割り込んでくる車や、トラックの後ろの気流の乱れに対応したアクセルやブレーキの操作−をこなしながら、心は冴え渡ってのびのびと360度広がるパノラマを楽しめる状態になる。
上野原あたりだっただろうか、それとも藤野あたりだったか。
地平にはまだ夕日のなごりが暗く赤く残っていて、そこから天頂の蒼空まで微妙なグラデーションが展開されている。三日月が出ていて、むら雲がかかったり離れたりして銀の縁取りの濃紺の模様をみせてくれる。昼間のむっとした空気はほどよく冷やされて心地よい温度になって。
笹子トンネルを越え、一宮の坂の上に出ると甲府盆地の光の海が広がる。ハンドルの自励運動(スピード制限用のハンプでぷるぷるしちゃって怖い!)を押さえながら、一気に駆け下りてその中に分け入っていく。
夏の宵のクルージングって素敵だ。
その日は甲府市街のしみったれた居酒屋で友達と近況報告がてら軽く飲む。シロコロが美味しかった。次の日は友達の車で、the POLICEのライブ盤(スチュアート・コープランドの手数の多さがスリーピースバンドの薄さを救ってるねって話で盛り上がった)を聞きながら御殿場に。ポールスミスの今期出たばかりの3シーズンスーツと、スコッチグレインのスワローの黒を買って今回の買い出し終了。

ポリス:サーティファイアブル~ライヴ盤

ポリス:サーティファイアブル~ライヴ盤

ハイファイ新書

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これは昨日買った。ちゃーんねるーはテレ東にぃ リモコン持ったらすみやかにぃ