ひみつ基地

ひみつ基地暮らし。

色即ぜねれいしょん

含むNET暴れ。たたみます。
渋谷のシネセゾンで観た。板橋物置部屋から飛び出して暖気もそこそこに猫足で首都高使って中野長者橋から山手通りをひた走り、宮下公園のバイク置き場に猫足を押し込んで、それから映画館に飛び込んで、チケットを買っているときに時計を確認したら25分しか経ってなかったのがまずトピックなんだけど、まあそれは置いといて。
ストーリーを追うというより、あーあったよこういうこと、っていうエピソードがいっぱい出てくる映画でした。主人公のイヌ役の渡辺大知君が南斉に似過ぎていてまず笑った。南斉ああいうことやりそうなんだもの。好きな女の子に冷たくされてベッドの上でああー!って悶えるとか。
文化系とヤンキー系の対立っていうのは、笑わせて貰った。あったよ、ウチの高校でも。瞬発系体育会系&ヤンキー系の生徒会と、持久系体育会系&文化系の学園祭実行委員会。あのときは幸せだとは思わなかったけれど、今よりもっと単純な生活が送れていた気がする。今の高校生はパーソナリティが多様化しちゃってるので単純二極化みたいな話にはならないんだろうな。マーケ的にはM2狙いなんでしょう。
どんな原作なのか気になって買ってみたら、映画とほとんど変わりませんでした。ただ、色即ぜねれいしょんっていうキーワードが本ではちゃんと出てくる(出てこなくても映画は全然これで良いと思う)くらいかな。文章になっているから面白いところとかもあって、ヤンキー達がバンドにつけた名前が「法然ズ」っていうところの感想とか笑えた。曰く「到底、文化系の人間に考えられるセンスではない」。あと文庫にはエピローグ的エピソードが載っていて、これが泣ける。先週月曜日、三田線車内。巣鴨あたりでウルウルしながら文庫本読んでいたおっさんを見かけた人がいたら、それは私です。叫べ、俺!

色即ぜねれいしょん (光文社文庫)

色即ぜねれいしょん (光文社文庫)