ひみつ基地

ひみつ基地暮らし。

銀輪と梅雨空。

土曜日は朝から仕事。職場に行くと辛気くさい上司が出勤していて、広い職場に二人でいると息苦しくなる。16時に切り上げ、家に帰ってDVDを観ながら色々と黒いことを考えていた。
その不健康さに嫌気がさして、日曜日は反動で身体を思い切り動かしたくなる。まずバッテリーが死んでいた猫足を修理する。汗を沢山かきながらエプロン脇の坂道を利用して押し掛けする。
ギヤを3rdまで上げて、空走させてからクラッチを繋ぐ。るるるる…と最初エンジンの空回りが始まり、そのタイミングでアクセルを開ける。加速ポンプがキャブ内にガスを吹き出したはずである。しかしいつまで経ってもエンジンで爆発が始まる気配がない。
これはもう一度坂道を押し上げないと駄目かな…と思っていると「…とん・とんとんとんんんどぅるっ!」と突然息を吹き返す。慌ててアクセルを開き気味にして、回転が落ちないようにする。最初アクセル開度についてこなかった回転数が、素直に立ち上がるようになる。キャブが詰まる寸前だったのだと思う。
実は猫足は、先輩に貰われていくのである。
最後に乗ったのは、昨年11月、南斉と古葉君と山に行くときに集合地に行ったときだ青猫レガシィに乗って、週末はスキーとオフトレに時間を使って、という今の生活だと、ほぼ猫足の出番はない。
1ヶ月前に酒を飲みながらそんな話をしていたら、先輩が「じゃあ、俺貰うけど」と言い出した。今は決して良い状態ではないですよ、というとかまわないとのこと。乗っていた時期が12年と長く、愛着も深いのだが、その割にはあっさりと猫足を譲る話はまとまった。
数日後、職場に「土質試験セット」という包みが社内便で届いた。中身はバッテリーで、日曜日はそれを使って修理したのである。タペットがぱたぱたと音を出すのが気にかかるが、調整は先輩に任せることにする。
昼ご飯は作り置いておいたカレー。その後、ハウスキープの仕事をこなしてから、青猫を引き出して、職場まで乗ってみることにする。約20キロの行程。自転車通勤の準備である。シャワールームが使えそうなことがわかったので、秋を待たずに7月から始めることにした。
荒川土手は曇り模様。あまり運動強度を上げないでいようと思ったが、スピードが乗らず、ケイデンスを80くらいに保つと一気に心拍数が150〜160に上がってしまう。あまり身体に負担がない感じがしたので、このさい心拍数は気にせずがんがん飛ばす。職場までは1時間だった。途中雨がぱらついたが、本降りになる前に板橋物置部屋に戻ってこれた。冷たいシャワーで汗を流すと、身体が透明になる感じがする。気持ちよかった。消費カロリーは880kcal。
晩ご飯は大家に呼ばれてビールとワインを少し。茄子と鶏肉のトマトソース煮とサラダ。