ひみつ基地

ひみつ基地暮らし。

告白。

研修で高田馬場。17時過ぎには講義も終了したので、池袋まで出て、松たか子が良い仕事していると評判の「告白」観賞。
いやー。まっっっっっっっっ黒。
復讐劇なはずなのだけど、救いとか出口とかが見いだしづらい。その黒さが徹底していて、磨き抜かれた黒曜石のような映画でした。
恋愛やら希望の光的なものを突き放して物語のパーツとして取り扱う(=つまり、ストーリーが、無責任的出口をそこに求めない、無責任的足場としてそこに体重をかけない)ことに徹しているのが妙に納得させられ、質の高さを感じさせるのに繋がっているのでした。
そしてスクリーンからの照り返しをうけて黒々と光る自分。醒めて、「そんなもんでしょ」とこの映画を平然と飲み込んでしまう僕の感覚のブラックさを自覚する瞬間こそ、この映画が最後に残した罠、ってことでいいんですよね?