持ち運ぶための道具。

オルトリーブが好きなのは、マテリアルやデザインが醸し出す割り切り感が面白いから。他のメーカーのように、修理すれば何年も使えますという保証もなければ、小物入れが充実していますというのでもない。防水ナイロンを接着して、頑丈な袋を作り、背負えるようにベルト付けました、ていう代物で、よく工事現場で見かけるシートや工具に設計思想は似ている。
一品ものの、職人の業物っていうのではなく、マスプロダクツで、量産型ゆえの実用性と耐久性、大雑把で大味なところが現場系のリアルな手触りを醸している。カラーリングも原色のオレンジや黒やオフホワイトが似合う。サイドポケットなどの類は最低限しかつけられていなくて、ただの袋といった構造。それがデザイン上のインパクトにもなっていて、シンプルで説得力がある。
丈夫なのは折り紙付きなのだけど、使い倒して破れたりすれば、修理に出すというより破棄することになる。実際、今まで修理を2回ほど頼んで、2回とも断られた経緯がある。1度目はメッセンジャーバッグが破れたときで、全体がオレンジでサイドにロゴが入っているのがお気に入りだったのに泣く泣く捨てて、新しいメッセンジャーバッグを買った。それは改良されていて、破れにくいようにサイドのマテリアルが変わっていたのはいいのだけれど、インパクトのあるサイドロゴは廃されていた。残念。
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2度目はつい最近、ウェストバッグのジッパー部がゴムの劣化で裂けてしまい、ジッパー交換だったらできるんじゃないだろうかと思ったら駄目だった。これはチャリ通用の小物いれとして使っていたし、スキーの時にはデポ用のキャリーバッグだったりしたので、何か代替のバッグを買おうと検討。
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ウェストバッグは長時間使っていると腰周りがうっとうしくなるので、小容量のバックパックで、完全防水で、デザインがいいやつ…って考えていたら、やっぱりオルトリーブで、COR13というバックパックが13リッターでちょうどよさそう。
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買おうと思ったら、日本で店頭扱いしている店が極端に少ない。通販で見ると25,000円くらい。高いじゃないか。せめて1万円台前半とかだったらよかったのに…と、いろいろ調べたら外貨建てで買えば安くなることが判った。wiggleというサイトでポンド建てにすると国内の約半額である。早速購入。円高万歳。