ぐるぐるするんじゃ。

やまだないとの初期の、まだ耽美エロに走る前の作品に「キッス」っていうのがある。これバブル当時の渋谷的雰囲気みたいなものがパッケージされていて結構好きなんだけど、そのなかに主人公キイチが洗濯機の中でぐるんぐるん回っているトランクスを見ながら悶々と考え事をし、悶々のもとであるカズミと自転車で二人乗りしているときに自転車の後ろに洗濯機のぐるんぐるんしたイメージを引きずる描写があって、それがお気に入りなんであります。金大医学部前の弘文館書店で買ったんだった。まだあるのかな弘文館。
今日の朝の僕はまさにそれで、連日気持ちいい自転車通勤日和が続いていて、青猫もリアディレイラーが若干甘いの以外は好調で、カロリーも順当に消費し、体重もコンスタントに68kg台を出すようになっているのに、利根田君が相変わらず上目遣いにしか人と接しないこととか、小牛田さんが的確にチーム運営していないこととか、知らないうちに人の怒りを買って背中に気をつけろとかいわれたりすることとか、もうグジャグジャどろどろですっきりしない。空はこんなに青く晴れているのに。河はこんなに豊かに流れているのに。
職場はそんな風にもつれてよどんでいる案件ばかりで、あまり楽しい雰囲気ではないので、足取りは重くなりそうなものなのだけれど、青猫を元気に漕いでぐんぐんスピードを上げるとそれだけ早く着いてしまうというジレンマ。
今晩は春山さんと飲み。利根田君を誘ったら小刻みに振動するみたく首を振った。どうやら「だめです」っていうことらしい。