ひみつ基地

ひみつ基地暮らし。

累積滑走日数17日。

尾瀬岩鞍。
いつものバーンにモーグルコースが出来ていたので、年末シャトレーゼで身につけたバンクターンを試してみた。しゃきしゃきしたテールの削り感をとぎらせないまま、こぶのかなり手前からバンクの向こう岸を目指して板をスライドさせる。切り返してこぶ出口でニュートラルポジションを取り、逆サイドにテールをスライドさせる。この繰り返しで、モーグルラインを一気に滑り切った。うん、いける。いける!
村田旦那が目を丸くする。
「どしたの木下。去年はプルーク小回りでも弾かれてたのに」
「へへん。乗り越えたってやつ?今季はきっと、テクニックが伸び盛りで楽しいシーズンになるよ」
「自分で云うか」
「云わせてもらいます」
ぶなのきで弾かれまくっていた、あの途方に暮れた去年の2月を思い出す。僕の記憶の中では、いつだって雪が降っていて、林も、リフトも、その中に立ち尽くす僕も、全てを白く塗りつぶしていった。あの時は孤独だったな。
板の真ん中に乗って*1くるくる不整地を降りていくイメージを頭に浮かべながらリーゼンコースに入る。切り替えが遅れて飛ばされることが減った。はっきりいって、楽しい。
今シーズン中に1級取れるかな?とか思い始める。あとフルカービングモーグルバーンを滑れるようになりたい。
下らない仕事の打ち合わせの途中、そんなことを考えだすと止まらなくなってしまう。嗚呼、早く週末がこないかな。

*1:絶対破綻しないポジションが、スキーにはあって、そこに乗っていればどこにだって行ける。