ひみつ基地

ひみつ基地暮らし。

ワークアウト&ワークアウト

土曜日、午後からタフなランに出ようと思っていたら雨である。一挙にテンションが下がる。ふてくされつつ棚の奥を探ると、飲みさしのボウモア12年が出てきた。倉庫住まいというのは宝探しに似ていて、生活には不自由だがこういう楽しみもある。さらに探って厚手のガラスで出来た無骨なタンブラーを見つけ、少しづつ喉に送り込みながら東直己のススキノ探偵シリーズ第1作を読みふける。

探偵はバーにいる (ハヤカワ文庫JA)

探偵はバーにいる (ハヤカワ文庫JA)

主人公は80キロもある巨漢なのに映画の影響で大泉洋で脳内再生されてしまうのがどうもちぐはぐだ。まあ、そんなに雰囲気を損ねるイメージでもないので頭の中で大泉洋演じる「俺」に付き合いつつ半分くらい読んだ。
途中白身魚をガーリックオイルでソテーしてトマトとチーズを和え、パスタに絡めて食べ、それからボウモアを舐めつつススキノに戻った。当初の計画に比べて、何とも不健康な土曜日になったものである。
そんな週末の始まりだったので、今日起きたときにまだ雨が降っていないのを確認し、ドライなうちに走ることに決めて例の9kmのコースを一周した。600kcal。
鼠蹊部が筋肉痛になっていて、これはシゲ先生と木曜日に行ったスキーのせいなのか、それともランのせいなのかわからないが、いずれにせよ全体重を脚だけで支えるトレーニングが手薄だったことが原因だと思う。やはりバイクだけだと脚の関節に掛ける負担が小さい。善し悪しである。
帰ってきてシャワーし、どノーマルのカレーを作る。肉が固そうだったのでキウイをスライスして入れ、甘さを旨さに方向修正する意味もあって赤ワインも入れる。結果まあまあの出来。明日まで食べて、余った分は冷凍することにする。
午後はインターネットでイデオンについて調べたり、関連動画を漁ったり。

午後も遅くなってから身体を動かしたくなる。外を見ると雨は小降りで、降雨情報でも都心方面はそんなに降っていない様子。濡れてもいいや、という気持ちになり、青猫を引っ張り出す。来週は龍勢なので、少しでも脚を回しておきたいのである。
都心に向かって白山通りを南下し、平川門から皇居周りを歩道を使いながら走って、最高裁を右に見ながら三宅坂を登る。すっかり夜になった青山通りを西進。
普段から一時停止や細かい信号の遵守も含めて交通ルールを守ることと、車の挙動を読む癖をつけていると、交通の流れを阻害せずに、車道に自分の居場所を見つけることは簡単だ。そうなると、都心部は僕のパーソナルトレーニングサーキットである。自意識の拡大?そうかもしれないが、他に迷惑を掛けない限り問題ないではないか。
絵画館の並木を見ながら渋谷を目指す。宮益坂下の交差点で歩行者の大群に巻き込まれつつ、明治通りを新宿方面に曲がり、ひたすら北上。この頃から小糠雨がライトに照らされて点線を描くようになった*1。ウェットなうえに夜である。あまり推奨できるコンディションではない。安全第一に考えてスピードを極力殺し、車に極力譲って安全マージンを十分に確保しながら家に帰り着いた。36km・600kcal。
風呂に入る前に青猫を洗い、ついでにチェーンクリーニングをする。これで来週まで汚れなければ、そのまま龍勢に持ち込もうと思う。

*1:LEDはFLICKしながら光っているので、ストロボライトに照らされたみたいに雨が点線状に輝くのである。