ひみつ基地

ひみつ基地暮らし。

ボクラノユメ

雨の日の通勤は憂鬱だ。特に山手線の湿ったにおいが、何となくドブネズミの巣を連想させる。何故かは知らないけれど。みすず学苑のカオスな広告とか見て本当に怒濤の英語力が合格に繋がんのか、そもそも出ている偉人の誰ひとりとして英語をしゃべれる人がいないのは一体どういうことだ、とか脳内でぶつぶつ言いながら、隣の人が押しつけてくる濡れた傘を鬱陶しく思いながら、目的の駅までの時間をドア上の液晶で確かめようとしたとき、隣の液晶で「きぼう」のCMが流れていた。
「きぼう」日本実験棟がいよいよ完成する。
ソーラーパネルをいっぱいにのばした宇宙ステーションは、今、僕の上空400kmを音もなく飛んでいる。そして今、エンデバーSTS-127に備え、最終のモジュールを積んでケネディで待機中*1。もうすぐそれは飛んでいく。そして「きぼう」が完成する。雨の山手線で夢想するにはあまりにクールで、額を涼しい風に吹かれたような気分になった。

しかしあまりにブレード・ランナー的なシチュエーションにちょっと笑った。飛行船につけられたモニターが"the chance to begin…"とかガナりながら飛びそうな梅雨入りの東京。

これっすよこれ!ブレードランナーが公開されたのは1982年、約30年前のSFX映像なんだけど、CG全盛の今日にあっていささかも古さを感じさせない。同じ空中移動ビークル系のシーンで、スター・ウォーズEP2(2002年)のスピーダーのチェイス@コルサントと比較しても、やっぱりこっちの方が全然良い。

*1:今日の打ち上げは延期になったらしいけど。