たくさんのイブン。

中世のムスリムが書いた旅行記を読みはじめたのだけれど、イブンだらけでわやくちゃ。

ヴォルガ・ブルガール旅行記 (東洋文庫)

イブン・ジュバイルの旅行記 (講談社学術文庫)

「『イブン・ジュバイルの旅行記』は、この種の巡礼記としては一等傑出したものと見なされ、後世の多くの旅行記作家などが借用を重ねてきた。」「イブン・バットゥータの旅行記を編集したイブン・ジュザイは何らのためらいもなく、本書を書き写している」というくだりを読んだので、手をつけようか考えていたバットゥータについては保留。バットゥータの「大旅行記」は8巻もあるので、読むとしても抄本ですな。
それから、「ヴォルガ・ブルガール旅行記」を記したのはイブン・ファドラーン。イブンってのは一般的な名前なのだろうか。そういえば「エイリアン通り」のシャール君の本名もシャール・イブン・サウド・アル＝ジャザイリーだったなーと思い出すバブルっ子な僕である。