ひみつ基地

ひみつ基地暮らし。

神無月雑想。

コスモスが咲き乱れる荒川CRを例によって高強度運動で走り抜ける。心拍数がmax230くらいまで上がっちゃって不安になりつつ、まあ死にそうな気分も気配もないので、のほほんと25〜35km/hくらいのスピードで。時折路肩によって、花の列に青猫をぶつけてみる。蜂蜜色に輝く柔らかな飛沫が散ってなお豊かな群塊が僕の後ろで揺れている。コスモスがその名のとおり宇宙だったとしたら、僕はいまいくつかの宇宙をちぎってしまったことになる。随分と華奢な、儚い銀河達であること。確かにコスモスの花は放射と集中、繊細と大胆、単純と複雑が交じり合う好もしい造詣をしていて、これを宇宙と呼ぶとは随分と想像力のたくましい名づけ主がいたものだ。
なんてポエティックなことを考えつつ距離と時間を抜け目なく測って青猫に鞭を入れたり両手をハンドルから離して流してみたり。
毎日自転車に乗り、ほぼ一定の時刻に同じ場所を通るので、ある意味定点観測などしながら通勤しているわけだが、10月に入ってから明らかに風景の色味が違ってきた。日の出時刻とも関係があるのかもしれないけれど、KodakのULTRAみたいな発色*1なのだ。朝練でグラウンドを走る赤白の横縞のラガーシャツとか、いい具合のポスターになりそうだ。その向こう、川面をゆっくりとさかのぼる台船の上でくつろぐ作業員たちも清清しい。
天高く馬肥ゆる季節らしいのだが、ご多分にもれず僕もウェイトが乱高下している。週末70kgオーバーしたかと思えば昨日は68kg。理想としては66kgあたりで安定させたい。11月には皇居駅伝が控えているのだ。今度こそ19分代前半に手が届けばいい。

*1:多少セピアがかった暖色系の仕上がりで、やわらかな色合いになる。