ひみつ基地

ひみつ基地暮らし。

ヘヴィメタル。

サイコンのオドメーターが10,000キロを超えた。青猫を手に入れたのが3年前の誕生日。それから旅行やポタリングにゆるゆると2年くらい使って、昨年自転車通勤を始めた時点では確か3,000キロ。
それからの1年で7,000キロをこぎ倒したことになる。つまり週140キロ、1日20キロ乗っていた計算である。ウィークデーだけで平均すると、5日中3日ちょっとを自転車通勤していたということになるのだが、実態は2日くらいでしょう。雨の日や飲み会の日など、電車にたよることが結構あるのだ。
昔大学で自転車部の主将を張っていた堀田さん曰く、1年10,000キロくらい乗ってると一目置かれるみたい*1。これを目標にしたいのだけれど、ウィークデーのペースは上げられない。いきおい、週末に長距離を稼いで不足分を補いたくなるのである。
そんなわけで、先々週の土曜日、とりあえず100キロ走ってみた。
荒川CRを、いつも戸倉橋から下流に向かうのを上流に漕ぎ出す。ちょっとした探検気分で走れたはいいけれど、やはり途中休憩なし、補給なしで走りきるのは無理だった。最後20キロでどうにも足が回らなくなる。筋肉が軽く痙攣して、身体全体がだるい。少し休んで、騙しだまし帰る。
先日、FISCOエンデューロに出て、春山さんと佐伯田さんとで結成した「チーム・ずんだもち」が上位ひとケタの成績を出して大盛り上がりしたのだけれど、そのとき同じレースにシングルで参加していた人がレーションを携行して車上で摂取しながら100キロをすごいペース(3人がかりよりも速い!)で走りきっていた。そのときは「100キロのレースくらいだったらそんなにナーバスにエナジー補給しなくてもいいんじゃね」くらいに思っていたのだけれど、やっぱり燃料追加は必要だったな、と実感。
青猫はクロモリで作られたシンプルな自転車で、頑丈で使い減りしない。だから通勤にエクササイズに躊躇せずに乗り倒している。
持てる性能を十分に引き出すことができる道具との出会いは幸せである。身の丈に合ったツールは、使い手の能力を最大限に表現する歓びを与えてくれるし、必要以上の背伸びが要らない分、スキルアップの方向性も見出しやすい。今の僕と青猫は、まさにそんな感じ。ぴったり息の合った相棒で、過不足なくお互いが補いあって、どこまでも走っていける。道具と人間の幸福な関係である。
けれど、レースに出るには、青猫は鉄の固まりであり、やはり重い。
競技専用に新機種の導入を図っているが、ひと悶着ありそうな気配。それはまた別の機会に。

*1:10,000キロって大層な数字だけど、そのペースで4年かけて、やっと地球一周である。って考えると、地球の大きさと、如何に僕たちが自分の脚で動く感覚を忘れているかってことを今更ながら思い知らされる。