ひみつ基地

ひみつ基地暮らし。

旅立ちの前の日。

どんな小さな旅でも、出発前夜はどきどきする。
面子が誰であれ、目的地がどこであれ、旅に出ようとする僕の身体と精神は、本人の思惑とは関係なく好き勝手に準備を始める。未だ通ったことのない道に焦がれ、通ったことのある道に安らぎ、地図の上の線と点が組み上げる一筆書きに一喜一憂する。そんな輪行前夜。
明日は脳天気なおっさん等を引き連れて悪天候の中和田峠を超える。
今日は若干参った。
新調したバッグは、同じく新調したヘルメットのサイズ調整のダイヤルと干渉するのであった。挙げ句、朝の国道でバキン、という音とともにダイヤルが吹っ飛んで消えた。
帰りにそぼ降る雨の中、確かこのあたりで音がしたんだよなーという朧な記憶を頼りにすっかり日が暮れた国道の路肩をスウィープ。奇跡的にダイヤルを見つけることに成功したのだが、さすがに一日国道の路肩でいたぶられただけあって、すでに機能しない状態になっていた。まあ、見つけられただけでも佳しとしようと思いつつ、今後サイズ調整が出来ないヘルメットをどう扱おうか思案中。

さよならポニーテール。advantage Lucyに距離感が似ている。期待。