ひみつ基地

ひみつ基地暮らし。

電源オフ。

週末のレース以来、緊張の糸が切れたみたいにテンションが下がった。
まるで燃え尽き症候群の大学一年生のように、何をするにも億劫で、身体の切れがない。
ああ、重たいなあ。
身体を軽く細く、楽に仕上げるのに腐心して、少し疲れたのかもしれない。テンションを下げ過ぎないように、自転車通勤は攻め気味に踏み倒す。
冬の河川敷の寒々しさを好もしく感じながら走る。アスファルトに噛んだタイヤが地面を蹴るのが、フレームを通じて伝わってくる。
ふと、レースの一シーンを思い出す。山あいの細い道を走り抜けるレース前半、隣のライダーとの間合いを測りながら走る無重力な感覚。