ひみつ基地

ひみつ基地暮らし。

2010-01-01から1年間の記事一覧

うつろいのいろいろ。

水曜日。馬場ちゃんとの貸し借りを、多少アクロバチックな会計処理で精算。来週にはまたひと山ありそうなので、多少上積みして備える。馬場ちゃんは苦笑いしながら「またやるの?」と言うのをこちらも渋面で「そう、またやるわけ」と応える。 北山のお祝い?…

幸田文「父・こんなこと」

骨太の文章。体験に即した細やかな心の移ろいを記した文章は折り目が立ってカラリとしている。幸田露伴を軸として様々に展開する、絵解きのような日常の諸々と、圧倒的な父を前にして反発したり畏れたり、愛惜に震えたりする子の心。 僕が知っている幸田露伴…

秋だろ、秋っ。

放課後飲み会の予定。 開催趣旨はこんなの。今夏、美樹武君が就職試験を、志摩が昇格試験を、それぞれパスしてお祝いの会をしていたら、後日北山が「いちおー、あたしも合格したんだけどな」と涙目で絡んでくるのでした。北山は某官庁の試験を受けていて、一…

come rain or come shine。

昨日のこと。 シベリアから伸びる気圧の谷で、台風が北陸目指してローラーコースターしている、なんていう情報を無視して、青猫を引っ張り出す。危機管理なんて知っちゃいないのだ。だって台風が来るのだもの!血が騒いでうずうずするのは昔からである。 着…

water garden。

夜中、暑く重い夜気に寝苦しさを感じて目を覚ます。再び眠ろうと寝返りをうっているうちに、まだ若干残っていた眠気のしっぽをつかみ損ねてしまった。 所在なく板橋物置部屋に悶々としているのも退屈なので、軽いシャツを羽織って外に出てみることにした。 …

海を駆け抜けるまで YEAH YEAH YEAH。

土曜日、一日家にこもっていたせいで、身体がなまってしまってしようがない。あまつさえ先週後半はマカオさんと合コンしたり、昔の職場の面子と歌舞伎町グルメツアーしたりして、自転車通勤が出来なかった*1ので、運動不足感がマックスに高まっている。 青猫…

夏が終わらない。

「先生、しょっぱい顔してますね」 「久しぶりだね中目黒君。夏休みはいかが過ごされましたか」 「両親を連れて、というか両親に連れられてドバイに行きました」 「呉服屋って儲かるんだね」 「うちは古くからの御贔屓筋からの注文がメインですから、儲かっ…

サマータイム・イン・ブルー。

「先生、もってきました。だけど何ですかクーラーボックスとフリスビーって」 「ああ、マルクビさんありがとう。いやはや、参りましたよ」 「なんですか、しおしおな顔して。先生らしくもない」 「ちょっとね、失策をね」 明日からキャンプに行くことになり…

ぐるぐるするんじゃ。

やまだないとの初期の、まだ耽美エロに走る前の作品に「キッス」っていうのがある。これバブル当時の渋谷的雰囲気みたいなものがパッケージされていて結構好きなんだけど、そのなかに主人公キイチが洗濯機の中でぐるんぐるん回っているトランクスを見ながら…

持ち運ぶための道具。

オルトリーブが好きなのは、マテリアルやデザインが醸し出す割り切り感が面白いから。他のメーカーのように、修理すれば何年も使えますという保証もなければ、小物入れが充実していますというのでもない。防水ナイロンを接着して、頑丈な袋を作り、背負える…

ノーダメージ。

今日は帝建の仕事がガチバトルだった。 10時、都内某所集合。 某所のまちづくり協議会の代表が、なかなか進まないプロジェクトに業を煮やして、問題点のあぶり出しをするべく、帝建とまち協のメインスタッフを互いに抜き打ち的に集めた。つまりバトルロワイ…

バイシクル、バイシクル。

草野球というのが、素人が集まってする野球の意味だという。その語源を想像するに、整備されていない草ぼうぼうの原っぱでやるから草ぼーぼーの野球→草野球なんだろう。では草レースは? やはり素人が集まってするレースのことであるからして、草ぼうぼうの…

谷へ続く道。

青猫をパッキングして、茅野まで輪行。倒木が乱したJR東日本中央本線のダイヤは、10分遅れで発車した新宿発スーパーあずさ1号の足を引っ張り続け、茅野駅に降り立ったときには2時間ちかくスケジュールが押していた。 パートナーはザ・マイペースの恩田君。ル…

もし、世界が荒川土手の夕暮れのようだったら。

昨日のこと。 早めに仕事を切り上げ、青猫に乗って、東武伊勢崎線の鉄橋を目指して堤体の上を走る。 時は折しも日没直後、ものすごい勢いで地平の橙色から蒼空天頂の深い藍色までのグラデーションが変化していくさまは圧倒的ですらある。息をのむ。 鉄橋は幾…

オルセーに行きたしと思えど。

板橋物置部屋に1日ゆっくりしていることが殆どないので、迷惑を掛けてしまっているもののひとつに、新聞の集金がある。 日曜日深夜に帰宅し、さてドアを開けようとすると新聞販売店からのメモが隙間に挟まっている。曰く「先月分の購読料をいただきたいので…

河の流れる街。

仕事がはかどらず、悶々と過ごした今日の帰り道、薄暮の中すっ飛ばす僕の脇を流れる荒川は鈍色に光る。最近気がついたのは、ここは自転車通勤のルートであると同時に、空き缶拾いのおじさん達の運搬路であり、町工場で働く職工さんたちの通い道であり、犬の…

いつの日にかきっとまた、南風が歌い出す。

銀輪ネタであります。 体脂肪が落ちつつあって現在15%。体重も久々ベストコンディションくらいまでおちて、身体が軽い。そうなると行きたくなるのがパスハンティング*1なんである。そんな折も折、恩田君が「嫁と子供が来週いなくなるんで、週末攻めに行こう…

ちょっとした自己満足。

本当にぼろぼろだった顔面スキンだったのだけれど、最近それなりにそれなりなコンディションが続いている。ディフェリンのせいか、それとも毎朝食べるようにしているオールブランのフレーク+ドライフルーツ+ハチミツ+ヨーグルトのせいか、はたまたそれに…

唐変木につけるクスリ。

木下、ちょっと出ていらっしゃいよ、と、唐突なお誘いを受けて断るほどスケジュールが詰まっているわけでもない我が身の暇さ加減を苦笑しつつ、六本木に向かった僕である。 10年来つき合いのあるその人は、今日は海の日で、東京タワーのライトアップがいつも…

髪を切る。

昨日はシゲ先生と飲んだ。したたかに酔ってしまい、今朝は身体が動かせなかった。それでもシャワーを浴びたら何とか動けるようになる。江國香織の小説に、熱いシャワーは、いつだって私の味方だ、っていうフレーズがあったのを思い出す。外はぎらぎらとした…

そんな予感がしてた。

昨日のこと。 美樹武君の入社試験二次突破ということで、志摩と北山と、新宿四是で打ち上げていた。終電近くにお開きとなり、志摩と二人で駅を目指すあいだ、西口摩天楼群の航空灯が脈明するのをアルコールで霞んだ頭でぼうっと見ていた。水蒸気を含んだ空気…

東京スカイツリー。

最近僕的脳内残念ランク1位。あのクールな、東京が愛してやまないトウキョウ・タワーの後輩としてうまれてくるそれの名前が「東京スカイツリー」。このネーミングが持つ語感のチープさって、「京王デパートビアガーデン」のそれと似ている。サブライム効果の…

告白。

研修で高田馬場。17時過ぎには講義も終了したので、池袋まで出て、松たか子が良い仕事していると評判の「告白」観賞。 いやー。まっっっっっっっっ黒。 復讐劇なはずなのだけど、救いとか出口とかが見いだしづらい。その黒さが徹底していて、磨き抜かれた黒…

風の唄を聴け。

自転車通勤の帰りのこと。 騒がしい職場を離れて、荒川の河川敷に入る。夜、街灯のないこの自転車道は、たまにジョガーと、それからサイクリスト達が無言で行き来する、一種独特な雰囲気に包まれる。 考えてみると都内の移動で車の音やら人工的な光に直接晒…

ローズマリータイム!

弁当生活は続く。 しかし相変わらずメニューに広がりがなくて、ひと様にお見せするような見てくれはおろか、自分を養うだけ、という目的に割り切ったとしても、あまりに無味乾燥でお恥ずかしいかぎり。という話を大家にしたら、「料理はクリエイティビティで…