ひみつ基地

ひみつ基地暮らし。

出来事

ぐるぐるするんじゃ。

やまだないとの初期の、まだ耽美エロに走る前の作品に「キッス」っていうのがある。これバブル当時の渋谷的雰囲気みたいなものがパッケージされていて結構好きなんだけど、そのなかに主人公キイチが洗濯機の中でぐるんぐるん回っているトランクスを見ながら…

もし、世界が荒川土手の夕暮れのようだったら。

昨日のこと。 早めに仕事を切り上げ、青猫に乗って、東武伊勢崎線の鉄橋を目指して堤体の上を走る。 時は折しも日没直後、ものすごい勢いで地平の橙色から蒼空天頂の深い藍色までのグラデーションが変化していくさまは圧倒的ですらある。息をのむ。 鉄橋は幾…

オルセーに行きたしと思えど。

板橋物置部屋に1日ゆっくりしていることが殆どないので、迷惑を掛けてしまっているもののひとつに、新聞の集金がある。 日曜日深夜に帰宅し、さてドアを開けようとすると新聞販売店からのメモが隙間に挟まっている。曰く「先月分の購読料をいただきたいので…

いつの日にかきっとまた、南風が歌い出す。

銀輪ネタであります。 体脂肪が落ちつつあって現在15%。体重も久々ベストコンディションくらいまでおちて、身体が軽い。そうなると行きたくなるのがパスハンティング*1なんである。そんな折も折、恩田君が「嫁と子供が来週いなくなるんで、週末攻めに行こう…

唐変木につけるクスリ。

木下、ちょっと出ていらっしゃいよ、と、唐突なお誘いを受けて断るほどスケジュールが詰まっているわけでもない我が身の暇さ加減を苦笑しつつ、六本木に向かった僕である。 10年来つき合いのあるその人は、今日は海の日で、東京タワーのライトアップがいつも…

ローズマリータイム!

弁当生活は続く。 しかし相変わらずメニューに広がりがなくて、ひと様にお見せするような見てくれはおろか、自分を養うだけ、という目的に割り切ったとしても、あまりに無味乾燥でお恥ずかしいかぎり。という話を大家にしたら、「料理はクリエイティビティで…

リバーサイド・エクスプレス。

金曜日のこと。 自転車通勤2日目。思ったより順調に、生活は新しいペースに馴染みそうな気配。 朝5時に起床。ラジオのスイッチを入れ、フライパンに油を引いて適当に炒め物を作って弁当箱に詰める。その間にコーヒーを落としておいて、マグカップに注いで、…

4年後、僕らは。

別にサッカーに興味があったわけじゃなくて、世に一流企業として名を轟かせている会社の社員とサッカー観戦しながら酒を飲むって、どういう感じなのか味わってみたかったから、というのが放課後の僕をして日比谷の地下クラブに向かわせしめた理由である。 ヘ…

流川楓風。

そんなわけで、通勤自転車音楽用プレイヤーを探さなければならない。防水で耐衝撃性にすぐれていて、FMラジオが聴けてBluetoothが使える、小さくて軽くてデザインがかっこいいやつ。

銀輪と梅雨空。

土曜日は朝から仕事。職場に行くと辛気くさい上司が出勤していて、広い職場に二人でいると息苦しくなる。16時に切り上げ、家に帰ってDVDを観ながら色々と黒いことを考えていた。 その不健康さに嫌気がさして、日曜日は反動で身体を思い切り動かしたくなる。…

中目黒君の放浪。

土曜日の銀座は人で一杯だった。 金曜日の夜にやっと取り付けた食事の約束。どこがいい?と中目黒が訊くと、じゃあサルバトーレで、と彼女が応えた様子が思いの外明るく愉しそうだったのに気をよくして、食事が終わる頃にはもう少し前向きな雰囲気に二人が包…

お弁当男子厨房に入る。

1年前に職場が変わって、しばらく遠ざかっていたお弁当作りを、最近再開した。 朝起きるとまずフライパンを火にかけ、溶き卵にチーズを混ぜ合わせて卵焼きを作りながら冷蔵庫を物色。痛みそうな野菜を刻んで、塩気のある肉(ベーコンとか、ウィンナーとか)…

いつか花実の咲く日まで*1。

金曜日のこと、残業していたら電話。 「もしもし木下?」 「なんだ北山か。どうしました」 「御挨拶ね。あのね、ふふ」 「どうしたの」 「転職試験、一次通過しちゃいました」 「おめでとう!」 北山は学究肌の性格が災いして、大学に長く居過ぎ、就職に苦し…

双子座ラプソディ。

先々週、皇居周りの駅伝に出場。天候は曇り気味で、気温は上昇気味。今回のチームオーダーで僕は4走をまかされることとなったんだが、3走は僕よりひとまわり年上のわが社の幹部で、僕より1分以上良いタイムで周回する、いわばやりにくい人。その人の加入もあ…

長いお休み。

スキーシーズンは5月16日で終わった。総滑走日数37日、昨年よりも長いシーズン。収穫は、なんといってもコブ斜面に入れたこと。スキーのログを読み返してみると、2月20日あたりに行った尾瀬岩鞍でバブちゃんに言われたことできっかけをつかんだことがわかる…

おっさんの幸せ。

先週のかぐらみつまたでシーズンを終わらせるつもりで、さていつ板をチューンナップに出そうか、なんて思っていたら携帯がう゛ーう゛ー鳴るんである。 「もしもし木下先生」 「なんだ、重先生か。どうしたんですか」 「他に用事があるのかっての。スキー行か…

吾唯足知。

土曜日のこと。 アークヒルズの「ウルフギャングパック」で古葉君の結婚式の二次会。 今は六本木で大学生をしている南斉から「早めに行って一杯やりましょうよ」と誘われ、一丁目と六丁目の中間くらいにある、普通の家みたいな小料理屋でクロダイの刺身、冷…

ないない。

週末から昨日までスキーに行っていました。重先生と、それからその友達と。舞子の小さなお宿に投宿し、たこ焼き焼いたりお酒飲んだりしていたらかとうにらやさんが嫁と子供を連れて遊びに来た。「かとうにらやのデジタルでスキーです!」っていうDVD見ました…

砂の城。

携帯電話のメールは1000通まで保存できて、それを超えた分は古い順から上書きされて消えてしまう。 消したくないメールは保護しておくのだけど、それにしても500通くらい。 ある人とのやり取りが嬉しくて、相当数保護していた。つまらないのも、楽しいのも、…

中目黒君の成長。

「木下先生」 「なんですか」 「昨日までできなかったことができるようになった僕は、成長したと言っていいのでしょうか?」 「なんだい藪から棒に。一体なにができるようになったんですか」 「部屋掃除をしました。それから洗濯物をたたみました」 「気分や…

ディフェリン、その後。

昨日はひどかった。 年度末31日、酒席で中安楽と指導方針を巡って口論めいた会話。そのあと係長に仕事の進め方について駄目出ししまくり。自分独りでクライアントと戦う決意をする。悪いお酒だった。 深夜に帰宅してなおざりな洗顔をし、化粧水でケアせずに…

定食屋にて。

出張中、西新宿にて昼食。食事を待つ間、辛気くさい内容をポチポチと携帯で入力(上の記事)。隣で腕まくりをしたサラリーマンがサンマの塩焼きから骨をはずしながら、「ご飯お代わり。普通盛りで」と店員を呼ぶ。 ビジネス街によくある夜縄暖簾、昼定食屋っ…

細かいところに、神は宿る。

年度跨ぎの仕事を淡々とこなす。今日も出張侍。 仕事のマネジメントで大局を見ていると、渋い気分になる。着陸地点が見えないので、独善的シナリオしか書けないのが歯がゆい。そういうときは手近にある細かい作業に没頭して、シナリオの知識的・物理的補強を…

なんかむつかしいことをかんがえよう これからのぼくは

小さいことにこだわらないなんて実はすごく簡単で、考えなければいいのだ。考えなしで走ることは難しくない。ちょっとしたかすり傷や打撲を受け入れれば、世の中スリックして渡ることはイージーでレイジーな僕みたいな人間にはホントお茶の子である。 でもそ…

年度末的憂鬱。

何だかしゃつきりしない弥生の日々。学生の時は「ここまでやりました」「これが成果です」ってものを引っさげて大団円。散れよ桜吹けよ風!的区切りがあって、次の扉を開けるのが楽しみだったけど、大人木下は開けるべき次の扉のない無限回廊のあっちとこっ…

スキンケア事情。

肌ぼろぼろの日々が続いていた。認めたくないがストレスだ。あと飲酒と寝不足と紫外線と…って、ぼろぼろになるのは当たり前か。半年前に病院にかかって、ビタミン剤と抗生物質の治療をし、それなりに改善したと思ったんだが年明けに設計一本出したらまたぼろ…

あしたのアタシが目指すもの。

難しい。 何がって、コブの攻略である。滑走日数こそこの週末を入れて今季25日を稼いでいるものの、コブ斜面は上手く滑ることが出来ない。半分はトラウマ(37度のガリガリのコブ斜面で、斜面の半分の距離を滑落)、半分は食わず嫌いである。しかし佐倉君がコ…

明るさへの意志。

涼音へ 明け方不思議な夢を見た。工場から流れ出るオゾンに毒された街で、暗い目をした男たちに追われ、永久凍土に逃れる夢だ。 そんな夢見のせいか、朝起きた僕はぼんやりとした塊を心の中に抱えていた。有象無象の雑念を掻き分けてみると、それはこんな想…

どちらを向いても壁ばかり(笑)。

仕事の締め切りが迫っていて、そろそろ遊びだ飲みだと騒いでいられなくなってきた。そんなわけで深夜勤をした昨夜、街は雪で覆われ、夜半過ぎに乗ったタクシーの運ちゃんは、ああ雪だね、とつぶやく僕に向かって明日の朝出勤に気をつけなさいよ、と鬱陶しそ…

キノシタミライノミライ

「最近書いてるの先生?」 おでん屋「あぶらつぼ」は相変わらず空いていて、小函さんは眉根に皺しておっかなびっくり大福帳をのぞいている。やっぱり相田翔子似だよな〜、それとも沢尻エリカのほうが似ているだろうか?などと埒もないことを客がカウンターの…